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毎日新聞 2022/2/16 09:57(最終更新 2/16 09:57) 447文字




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韓国の中道系野党「国民の党」の安哲秀代表=2021年11月、坂口裕彦撮影

 韓国の中道系野党「国民の党」は15日夜、3月9日に投開票される大統領選の遊説用バスで、一酸化炭素中毒とみられる事故が2件起き、2人が死亡して、1人が意識不明になっていると明らかにした。党代表の安哲秀(アンチョルス)候補を含むすべての選挙活動を一時中断する。

 中部・忠清南道天安(チョンアン)市で同日、遊説用のバスに乗っていた運転手と党員の2人が死亡。これとは別に北部・江原道でも別の遊説用バスに乗っていた運転手1人が意識不明となって、病院で治療を受けている。



 遊説用バスは45人が乗ることができる大型車。いずれも側面に電光掲示板がついており、車内の自家発電機を使って稼働させていた。寒さのため、窓を閉め切ったままだったという。聯合ニュースは、警察当局が捜査していると報じた。

 大統領選は15日、本格的な選挙運動期間がスタートした。安氏は支持率で3位につけており、保守系の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)候補との間での野党候補の「一本化」が大きな焦点となっている。【ソウル坂口裕彦】