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2022年02月16日12時12分

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【ウィスマルAFP=時事】ドイツの造船所で、世界最大級になるはずの大型客船が新型コロナウイルス禍で建造途中で放置され、悪夢のような存在となっている。(写真はドイツ・ウィスマルの造船会社MVベルフテンで未完成のまま放置されている大型客船「グローバルドリーム」)
 バルト海沿岸、ドイツ北部ウィスマルにある造船会社MVベルフテンは先月、破産手続きを申請した。経営者側は新型コロナのあおりを受けたとしている。
 大型客船「グローバルドリーム」の全長は、エッフェル塔の高さを少し上回る342メートル。完成すれば、定員は乗客乗員合わせて最大1万人で、世界最大級になるはずだった。船体には、宇宙飛行士や人魚などの派手なアニメーションタッチの絵が描かれている。
 MVベルフテンを所有するクルーズ船運航会社のゲンティン香港はコロナ禍で資金繰りが行き詰まり、ドイツ当局もMVベルフテンの救済を見送った。
 グローバルドリームの建造費の推定総額は15億ユーロ(約2000億円)で、経営陣によると75%完成している。
 救世主が現れるのを待っているが、建造を続行するには6億ユーロ(約800億円)の資金が必要となる。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕