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2022.02.16

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 女子SPを終えて感極まるワリエワ=15日

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)仲裁人の早川吉尚氏が16日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」に出演。北京五輪に出場しているフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15 ROC)が、ドーピング陽性は、祖父が心疾患の治療薬を服用した際に使った同じコップを使用したためと説明したことに関して、解説を行った。

 早川氏は、風邪薬の中に含まれていて、なおかつ薬効が弱いものは日常生活で誤飲する可能性もあって悪質性の低いものに分類されているが、今回問題となっている薬は、「日本では医師の診断がないと出ないような強い薬で、アスリートがうまく使えば心肺機能の向上や息切れなく競技ができる。悪用できるものですので悪質性の高いほうに分類されています」と説明した。

 現状を「いま分かっているのは彼らの主張は同じグラスを使用したということです」とした。

 そのうえで、2006年に、競技前に妻のグラスを使った際に、妻の常用薬がうつり陽性反応が出たとして、無罪になったケースが1件あると説明。

 早川氏は「ただこのこのケースがあった後に、多くの陽性反応のアスリートがこの主張をしてくるという現象もあり、アンチドーピングの専門家から見ると、少し悪い言い方だが、よく使われる言い訳の典型的なもののひとつです」と解説した。

 今後は、祖父の心臓疾患のカルテや、処方されている薬、薬局の購入履歴などが調べられたり、コップ使用の証人がいる場合は別々に質問を受けたり、科学的に可能かという実験もなされるとのではないかとの見方を示した。