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毎日新聞 2022/2/16 19:27(最終更新 2/16 19:43) 622文字




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秋篠宮家の長男悠仁さま=代表撮影

 宮内庁は16日、秋篠宮家の長男悠仁さま(15)=お茶の水女子大付属中3年=が書かれたコンクール入選作文の一部が、他の文献の表現と酷似していたと明らかにした。無断で使用していたとみられ、宮内庁は「引用元を明記せず、不十分だった」としている。悠仁さまも参考文献の記載が不十分だったと認めているという。15日に主催者側に伝えており、改めて参考にした資料などを確認する。

 問題が指摘された作文は、昨年3月に北九州市主催の「第12回子どもノンフィクション文学賞」中学生の部で第2位の佳作に選ばれた「小笠原諸島を訪ねて」と題した旅行記。

 宮内庁によると、悠仁さまの作文について15日に週刊誌から「参考文献として記載されていない文献と酷似するところがある」と指摘があった。悠仁さまが確認したところ、参考文献の記載が不十分だったことに気づいたという。悠仁さまはこうした指摘があったことに感謝しているという。

 この作文は中学2年生だった悠仁さまが夏休みの課題として書き、学校を通じて応募していた。小学5年だった2017年に小笠原諸島を母の紀子さまと共に訪問した際に触れた豊かな自然や、その後の島の住民との交流について、400字詰めの原稿用紙19枚につづっていた。

 文学賞を主催する北九州市立文学館の藤原定男事務局長は「選考委員が作品全体を通して評価した受賞がこの件で変わることはない。参考文献に追加があれば対応する」と述べた。【井川加菜美、青木絵美、和田武士】