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2022年02月17日20時56分

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2021年8月24日、東京タワー周辺で展示飛行を行うブルーインパルス(AFP時事)




 航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が埼玉県の入間基地周辺で、使用基準より低い高度でカラースモークを噴射した問題で、空自は17日、適正な使用法の周知不徹底が原因とする調査結果を公表した。井筒俊司航空幕僚長は改めて謝罪し、「基準を明文化し、再発防止を期す。調査を踏まえ厳正に対処する」と述べた。
 ブルーインパルスは昨年8月、東京パラリンピック開会日の展示飛行から同基地へ戻る際にスモークを噴射し、霧散できなかった物質が車などに付着。これまでに1180台の被害申告があり、賠償方法を協議している。
 空自によると、帰投中の噴射は、基地周辺の人を喜ばせようと当日に飛行隊長らが決めたが、高度300メートル以下では使わないという使用基準を確認していなかった。空自は2020年に文書で基準を基地側に伝えていたが、大会延期や人事異動で周知が不十分だったという。