https://www.jiji.com/jc/article?k=2022021800249
2022年02月18日09時19分




 【ベルリン、ワシントン時事】ロイター通信は17日、イラン核合意の再建に向けたウィーンでの主要国の協議で、合意の草案が大筋で固まったと報じた。まずイランのウラン濃縮活動の制限や、イランの海外資産の凍結解除などを第1段階の措置に設定。各措置の履行を確認後、イランの石油取引への制裁免除を復活させる段階的な内容だという。
 核合意再建交渉は、一度は離脱した合意への復帰を目指す米国と、米国の制裁解除を求めるイランを、英仏独中ロが仲介する形で行われている。ロイター通信によると、草案の大部分は決着済みだが、イランが米国が再離脱しないことの確約を求めるなど、争点も残っている。
 草案では、イランによる濃縮率5%を超えるウラン濃縮停止▽韓国の銀行にあるイラン資産の凍結解除▽イランが拘束する西側諸国の囚人釈放―などの実施を確認。一定期間を経て石油取引への制裁免除を復活させるという。
 米国務省報道担当官は17日、交渉で「相当な進展があった」と明らかにした。その上で「イランが真剣な態度を示せば、数日以内に合意が可能だ」と語った。