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2022/02/18(金) 10:12:14.99ID:C1K7YRF29毎日新聞 2022/2/18 08:42（最終更新 2/18 08:42） 747文字
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3月末での営業休止が決まった那須温泉ファミリースキー場＝栃木県那須町湯本で2022年2月9日午後0時36分、湯浅聖一撮影
栃木県那須町は、町営「那須温泉ファミリースキー場」（同町湯本）の営業を3月末で休止すると発表した。全国的なスキー客の減少に最近の暖冬少雪や新型コロナウイルス禍が追い打ちをかけて売り上げが大幅に減っていたためで、町はスキー場経営から撤退し、事実上の閉鎖となる。今後は民間の知恵を借りながら、新たな観光拠点への転換に向けて跡地の利活用法を検討していく。
同スキー場は1961年に「国設町営那須岳スキー場」として開設。96年に現在の名称に変更した。茶臼岳の南東斜面に位置して雪質も良く、スノーボードを禁止しているため、「安全に滑走できる」と家族連れらに人気があった。
しかし、76年度の約7万人をピークに利用客は年々減少。近年は1万〜2万人台で推移し、暖冬による記録的な雪不足となった2019年度は820人、新型コロナの影響を受けた20年度は8480人に落ち込んだ。
経営も厳しい状況が続いた。町は16年度に指定管理者制度を導入。第三セクターの「那須未来」に委託したが、人工降雪機がないので安定した運営ができず、19年度の売り上げは約26万円、20年度は約793万円と1000万円を割り込み、業績回復には至らなかった。
また町は将来、施設の老朽化で修繕費用などがかさむことも懸念。町によると、指定管理料を含めた運営費に約2230万円（20年度）を支出しているほか、23年度までにリフト2本のメンテナンスや設備の更新などで約5000万円がかかる見込みで、「財政負担が増える」として指定管理契約が終了する21年度末での休止を決めた。
町は跡地利用について、新年度早々にも具体的な検討に入りたい考えだ。平山幸宏町長は「他の民間スキー場と競合せず、1年を通して使える観光施設にしたい」と話した。【湯浅聖一】
