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2022年02月18日16時58分

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衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相(手前)=18日午後、国会内




 岸田文雄首相は18日の衆院予算委員会で、国家安全保障局(NSS)担当内閣審議官で経済安保法制準備室長だった藤井敏彦氏が事実上更迭された問題について、「喫緊の課題である経済安保の法案準備を加速している重要な時期に、本事案が生じたことは誠に遺憾だ」と述べた。調査で判明した事実に基づき、厳正に対処する考えも示した。立憲民主党の城井崇氏への答弁。
 藤井氏の更迭理由に関し、城井氏は「法案の検討内容や、国家機密の情報漏えいにつながったのではないか」などと追及。これに対し、松野博一官房長官は「調査中」との答弁を繰り返した。
 自民党京都府連が国政選挙の公認候補から集めた資金を地元の地方議員に配っていた問題をめぐり、首相は「二之湯智国家公安委員長が法にのっとって処理していると説明している」と言及。参院京都選挙区選出の二之湯氏は「何らやましいところはない。党勢拡大活動を適法にやっている」と強調した。立民の階猛氏への答弁。
 新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置に関し、首相は飲食店でのクラスター(感染者集団)の発生が避けられていることを挙げ、「一定の効果があると信じているからこそお願いしている」と理解を求めた。
 熊本県産アサリに産地偽装の疑いが判明した問題については、「食品表示法違反への厳正な対応をしっかり進めなければならない」と指摘した。日本維新の会の小野泰輔氏への答弁。