2022年02月19日08時00分



昭和時代に登場し、百貨店で人気を博した「回るお菓子売り場」がまたひとつ引退する――。

大手百貨店「松坂屋静岡店」のツイートに、ネット上で惜しむ声が相次いでいる。懐かしの機器はどのように誕生したのか。J-CASTニュースは開発メーカーに聞いた。

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「回るお菓子売り場」(写真提供:松坂屋静岡店)

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写真提供:松坂屋静岡店

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昔の売場、小田急百貨店町田店(写真提供:松風屋)

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1980年代の売り場(写真提供:松風屋)



店の目玉だった「回るお菓子売り場」
様々な種類の菓子をのせて回転し続ける大きな円形の陳列什器「回るお菓子売り場」は、昭和時代に登場して以来、百貨店を訪れる人々を魅了してきた。

松坂屋静岡店は「大切なお知らせ」として、2022年3月23日をもって同機器を稼働停止することを、2月11日にツイッターで報告した。

機器の正式名称は「Gram(グラム)」。1900年創業の菓子メーカー「松風屋」(愛知県名古屋市)が展開しており、同社の和菓子や洋菓子を量り売りで販売する。

松坂屋静岡店の投稿にツイッターでは、「めちゃくちゃなつかしい 胸が痛みます」「まだ回ってるんだ!って嬉しかったのに。とうとう...」「か、悲しすぎる 夢が詰まった回るお菓子......」などの声が寄せられている。

反響を受けて松坂屋静岡店の販売企画担当者は15日、J-CASTニュースの取材に、
「懐かしいと感じる世代、エモいと感じる世代、様々な反響にあらためて驚いています」

とした。「地元静岡よりむしろ全国からの注目度が高いと感じます」ともいう。また「回るお菓子売り場」の引退について、
「大切にして来ましたので、よく今まで頑張って回り続けてくれたと思うとともに精一杯の感謝の気持ちを込めて見送るつもりでいます」

と伝える。機器自体はメンテナンスに伴って交換されているものの、1971年の開店時から2台が設置されていたという。担当者は当時を振り返り、「売り場の中央にあったことからも目玉として設置されたと考えられます」とする。


メーカーが明かす開発秘話
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