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2022/2/20 16:36


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20日、ソウルで記者会見する韓国の中道野党「国民の党」の大統領候補、安哲秀氏(聯合=共同)

【ソウル=桜井紀雄】来月9日投開票の韓国大統領選で、中道系野党「国民の党」代表の安哲秀(アン・チョルス)候補は20日、記者会見し、保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長に提案していた野党候補一本化案を撤回する意向を示した。

尹氏と革新系与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道(キョンギド)知事が激しく競り合う中、政権交代を望む有権者の票が割れる状況が続くことになる。

安氏は13日、世論調査方式の予備選による候補一本化を尹氏に提案した。安氏は20日、1週間たっても尹氏からの返答がなく、「これ以上待つのは無意味との結論を下した。私はわが道を行く」と強調し、「一本化が実現しなかった責任は尹氏にある」と批判した。

国民の力側は、候補一本化に肯定的だが、与党支持層も参加できる世論調査方式には難色を示していた。

世論調査会社のリアルメーターが20日に発表した支持率調査では、尹氏が42・9%で首位。李氏が38・7%と接戦となっている。安氏は8・3%と伸び悩んでいる。安陣営では選挙運動初日の15日に遊説バスで2人が死亡する事故も起き、選挙運動を一時中断させる苦境にも見舞われていた。