0001ひよこ ★ [ﾆﾀﾞ]
2022/02/21(月) 01:00:23.22ID:eg3xFsSM9毎日新聞 2022/2/20 23:01（最終更新 2/20 23:01） 1179文字
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花火で描かれた「ONE FAMILY」の文字＝北京・国家体育場で2022年2月20日、貝塚太一撮影
第24回冬季オリンピック北京大会は20日夜、北京市の国家体育場（通称「鳥の巣」）で閉会式があり、17日間の大会が幕を閉じた。大会は徹底した新型コロナウイルス対策を理由に厳しく統制され、欧米諸国の外交的ボイコットの理由になった新疆ウイグル自治区などの人権問題への批判もかき消された。一方、ドーピング問題など競技の公平性が揺らぐ事態が相次いだ。政治色の濃さと競技を巡る問題の噴出で五輪の意義が揺らぎ、「平和の祭典」のあり方が問い直される大会となった。
今大会には91の国・地域から約2900人の選手が参加。女子選手の比率は45％で冬季五輪史上最高になった。日本は冬季五輪では史上最多の18個のメダル（金3、銀6、銅9）を獲得した。選手団主将の高木美帆選手（27）がスピードスケート女子1000メートルの金など冬季の1大会での日本勢最多となる4個のメダルを獲得した。
閉会式は午後8時（日本時間午後9時）に始まった。日本選手団は約70人が参加。スピードスケート女子の郷亜里砂選手（34）＝イヨテツク＝が開会式に続いて旗手を務めた。
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閉会式であいさつするIOCのトーマス・バッハ会長＝北京・国家体育場で2022年2月20日、貝塚太一撮影
今大会では五輪の意義が問われる問題が噴出したが、国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は閉会宣言で「五輪の結束する力は分断する力より強い」と成功をアピールした。さらに、コロナの影響で出場できなかった選手がいることに触れ、「すべての人が平等にワクチンにアクセスできるように」と呼びかけた。
大会組織委員会によると、1月23日以降に新型コロナの感染が確認された大会関係者は今月20日発表分で437人。開幕前は300人を超える感染者が確認されていたが、大会関係者を「クローズドループ（閉じた輪）」の中に入れて市民から切り離すなど厳しい対策を取り、開幕後は一定程度に抑え込んだ。開幕前は新疆ウイグル自治区の人権問題などが海外から批判されたが、大会期間中に動きはなかった。
一方、競技そのもの以上に注目を集めたのがドーピング問題など運営面だ。フィギュアスケート女子では15歳のカミラ・ワリエワ選手（ロシア・オリンピック委員会＝ROC）がドーピング検査で陽性反応が出たことが判明したが、出場が認められる異例の対応が取られ、選手らから競技の公平性に疑問が示される事態になった。バッハ会長は五輪出場選手の年齢制限引き上げを理事会で協議する考えを示した。
ノルディックスキー・ジャンプ混合団体では高梨沙羅選手（25）ら4カ国5人の選手がジャンプスーツの抜き打ち検査でサイズが規定を上回ったとして失格になった。通常と異なる方法で検査が行われたなどとして、検査手法に対する抗議も起きた。運営を巡り「アスリートファースト」の姿勢が疑われる大会になった。
2026年の次回大会はイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで共催される。【北京・古関俊樹】
