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毎日新聞 2022/2/20 23:38(最終更新 2/21 00:22) 512文字




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大石賢吾氏

 任期満了に伴う長崎県知事選は20日投開票され、無所属新人で医師の大石賢吾氏(39)=維新推薦=が、4選を目指した中村法道氏(71)、新人で食品関連会社社長の宮沢由彦氏(54)の無所属2人を破り初当選を果たした。大石氏は現職としては全国最年少の知事となる。投票率は47・83%(前回36・03%)だった。大石氏は23万9415票、中村氏は23万8874票で541票差の接戦だった。

 過去3回の知事選で中村氏を支えた自民は今回、県連レベルで大石氏を推薦。これに反発した県連所属の県議らが中村氏を支える保守分裂選挙となった。



 大石氏は県医師連盟などの推薦を受け、新型コロナウイルス対策の充実を政策の柱に掲げ選挙戦を展開。党の閣僚経験者も来援しててこ入れし組織を固めた。若さを前面に、世代交代と県政刷新を訴えて無党派層にも支持を拡大した他、現職への批判票の取り込みにも成功した。

 中村氏は県農政連などの支援を受けた。コロナ禍で選挙活動が制限される中、SNS(ネット交流サービス)を駆使して3期12年の実績をアピールしたが、多選や高齢批判にさらされ及ばなかった。宮沢氏は共産県委員会の自主的な支援を受けたが浸透しなかった。【田中韻】