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毎日新聞 2022/2/21 05:15(最終更新 2/21 05:15) 有料記事 748文字




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集団窃盗の被害に遭い、店舗入り口に警備員が立つ米百貨店ノードストロム=ロサンゼルスで2021年12月、AP共同

 米小売業界が「フラッシュ・ロブ」と呼ばれる集団窃盗に悩まされている。インターネットの会員制交流サイト(SNS)を通じて組織化された群衆が店舗に突然押しかけ、商品を持ち去る手口だ。新型コロナウイルス禍で遠のいた客足が回復する中、防犯対策強化が優先課題になっている。

 昨年11月、サンフランシスコ郊外にある高級百貨店ノードストロムの店舗に約90人が乱入。わずか1分間に10万ドル(約1150万円)相当もの商品を奪い、25台の車両で逃走した。同月にはロサンゼルスのノードストロムの店舗も同じような被害に遭った。ミネアポリスにある家電量販店ベストバイの3店舗も襲われた。

 フラッシュ・ロブは「突然出現する群衆」を意味するフラッシュ・モブと「強奪」のロブから成る造語だ。雑踏の中で群衆が突然、息の合ったダンスを始める動画がSNSで一時流行したが、フラッシュ・ロブでは互いに素性をよく知らない面々がSNS上で示し合わせて窃盗に及んでいるとされる。

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