ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、全土に戦時体制を導入することを宣言した。前日、導入を決めた非常事態宣言から、必要に応じて私権の制限が可能な体制に移行する。

 国民向けのビデオ演説で明らかにした。ゼレンスキー氏はウクライナ各地で爆撃が始まったことをあげ、「戦時体制を導入する」とした。すでに米国のバイデン大統領と電話協議したとし、「米国はすでに国際的な支援をとりまとめている」と述べた。

 また「必要とされるのはみなさんが落ち着いていることだ」と話し、国民にできるだけ自宅にとどまるよう求めた。「すべての防衛、治安機関が機能している。すべてのことに準備ができている。我々は勝利する」と語った。(キエフ=喜田尚)

朝日新聞 2022年2月24日 16時06分
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