「朝起きたら戦争が始まっていた。本当に恐ろしい」――。ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した24日、ウクライナ西部シェギニの国境では、隣国ポーランドに徒歩で逃れようとする人々が押し寄せた。出入国審査は数時間待ちの行列となり、無事に国境越えを果たした市民は安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 侵攻開始が報じられた24日早朝、記者は滞在先の西部リボフから隣国ポーランドへ退避することを決めた。国境までは西へ約80キロ。国境を越えてポーランド側の目的地まで走る国際線のバスや列車は予約が殺到していた。

 ウクライナ市民にとって、ロシア軍の攻撃から逃れられる唯一の「窓」は西側の国境だ。ポーランドなど北大西洋条約機構(NATO)加盟国に入れば安全だからだ。

 記者は、ホテルの外で偶然、…(以下有料版で,残り633文字)

毎日新聞 2022/2/25 17:14(最終更新 2/25 17:15) 有料記事 973文字
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