エマニュエル駐日米大使は25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、ロシアのウクライナ侵攻を「侵略戦争だ」と非難した。その上で、日本が同日公表した対ロ追加制裁について、米国や先進7カ国(EU)などと連携した迅速な対応だったと歓迎した。

 ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻作戦を発表した演説で、核保有国であると誇示したことに関しては「プーチン大統領は核兵器で世界を脅した」と批判。こうした攻撃を許すことはないと強調した。

 また、ウクライナ危機は「ロシアとウクライナの間に限定される問題ではない」と指摘。中国による香港の統制強化や台湾への威圧などを念頭に、欧州だけでなくインド太平洋でも、ルールに基づく国際秩序を支える基本原則が損なわれていると警鐘を鳴らした。
 一方、ロシアのガルージン駐日大使が25日、制裁を発動した日本に「重大な対抗措置」を取ると警告したことについて問われると、エマニュエル氏は「(心配することは)ない」と即答した。

時事通信 2022年02月25日20時13分
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