ウクライナで日本語を学ぶ大学生が、現地で今、何が起きているのか日本の人たちに伝えようと、ロシアによる軍事侵攻で混乱する状況をインターネットで発信しました。

ウクライナと日本をインターネットでつなぎ、現地の状況を語ったのは、中部の都市、ポルタワに住み、大学で日本語を学ぶ女性、ボイロクさんです。

ボイロクさんは自宅で日本人と交流するためのサイトを利用し、日本時間の25日午後9時から、ライブ配信を行いました。

この中でボイロクさんは、自分の町は今のところ安全だとしながらも「店は食料品を買い占めようとする人たちで混み合い、何を買うにも時間がかかります。家族でずっとテレビやインターネットを見ていますが偽のニュースばかりで、何が真実か見分けるのが難しいです」と、混乱した現地の様子を伝えました。

そして、ウクライナへの軍事侵攻を決めたロシアのプーチン大統領に対し「人々は戦争を望んでいなかったし、ロシアの人たちも戦いたくないのに彼らの声を聞かず、苦しめている。リーダーとして無責任だ」と怒りをあらわにしました。

今、最も望むことを尋ねられたボイロクさんは「生き残ることです」と答えた上で、ウクライナの人々を気遣う声に対し「心配してくれてありがとう。いずれ日本にも勉強に行きたいです」と気丈にふるまっていました。

NHK 2022年2月26日 12時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220226/k10013502411000.html