県は26日、新たに10歳未満から90代の男女854人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に報告される新規感染者が800人を超えるのは1月29日の979人以来、約1カ月ぶり。先週の土曜日からは188人増加し、2日連続で前週の同じ曜日を上回った。

 コロナ対応を担う石垣市内の重点医療機関で、職員や入院患者計42人の集団感染の発生も報告された。

 県内で感染者が急増した背景について県の糸数公医療技監は、10歳未満や10代などの若い世代での流行が続いていることや、施設内の集団感染が収まっていないことを要因に挙げた。

 まん延防止等重点措置解除が影響しているかどうかは「飲食や20代などの感染が急に増えているわけではない」とし、直接的な関連は見られないとの認識を示した。

 入院患者は前日より23人多い307人。病院内での集団感染により増加しているという。26日までの1週間の感染者合計は4229人で、前週の4265人を下回った。

 新規854人を年代別に見ると、10歳未満の172人が最多。次いで30代150人、10代138人となった。感染経路が分かっているのは348人で、家庭内の224人が最も多い。25日時点の人口10万人当たりの新規感染者数は272・10人で全国17番目。米軍関係は23人が感染した。

沖縄タイムス 2022年2月27日 09:41
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