米国防総省高官は2日、ロシア軍の侵攻に対してウクライナ軍の強い抵抗が続き、首都キエフに迫るロシア部隊も「立ち往生」した状態だとの見解を示した。ただ、ロシア軍はキエフをはじめとする主要都市を狙ってミサイル攻撃などを強めており、今後は無差別的な攻撃が激化する懸念もあるという。

 高官によると、キエフから北に25キロほど離れた地点では長さ60キロ超にわたるロシア軍の車列が確認されている。ただ、車列はこの2日間ほど、大きな前進をみせておらず、「立ち往生」を続けているという。

 停滞の理由はウクライナ軍の抵抗のほか、燃料や食料補給に難航しているためとみられるが、高官は「ロシア軍は失敗から学び、克服するだろう」と指摘。いずれ、キエフ陥落による政権転覆を目指して動き出すとの見解を示した。

 1日にはキエフでテレビ塔に向けたミサイル攻撃があるなど、民間施設への攻撃も増えている。高官は「部隊が都市に接近すれば砲撃が増える。中心部を包囲して降伏を迫るのは制圧の典型手法で、その際に砲撃は強力な武器となる」との見方を示した。「より攻撃的になれば、より不正確で無差別的になることを懸念している」とも述べた。

450発を数えたミサイル、部隊投入は微増傾向
 ロシア軍は2日までに、集結…(以下有料版で,残り388文字)

朝日新聞 2022年3月3日 6時32分
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