日米欧の金融機関によるロシア向け債権で損失リスクが高まっている。債権残高は約18兆円で、日本の3メガバンクも約5000億円の融資債権を抱える。エネルギー事業への融資が中心だが、制裁を踏まえて欧米企業は相次いでロシア事業の縮小・撤退に動いており、事業そのものの継続に黄信号がともる。新規融資を事実上、凍結するなどロシアビジネスそのものを根本的に見直す。

「ロシア向け債権は事実上デフォルトの状態だ」。日...(以下有料版で,残り1707文字)

日本経済新聞 2022年3月3日 0:00
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