元交際相手や知人らの裸の画像をネット上に流出させるといった「リベンジポルノ」に関する警察への被害相談は昨年1628件(前年比58件増)あり、5年連続で最多を更新した。警察庁が3日発表した。

 ネットで知り合った人から被害を受ける例が特に目立つといい、警察庁は「性的な画像は安易に送らないように」と注意を呼びかけている。

 被害者の性別は女性が1432件で88%を占め、年代別では20代以下が1076件(66・1%)だった。内容は「画像を所持されている、撮影された」が582件で最も多く、「画像を公表すると脅された」580件、「画像を公表された」329件と続いた。

 被害者と加害者の関係は「交際相手・元交際相手」(821件)が半数。次いで多かった「ネット上だけの知人友人」(326件)は前年から26・4%増え、5年間で2倍になった。

 摘発した事件はのべ289件(前年比44件増)あった。罪種別では、リベンジポルノ防止法と児童買春・児童ポルノ禁止法違反がそれぞれ47件で脅迫が40件。傷害や強制性交もあった。

朝日新聞 2022年3月3日 10時30分
https://www.asahi.com/articles/ASQ3335NJQ2XUTIL06S.html?ref=tw_asahi