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[レビュー]ウクライナ戦争は一体いつ始まったのか
http:
//japan.hani.co.k●r/arti/culture/45816.html
国際政治経済が専門の韓神大学のイ・ヘヨン教授の新著『ウクライナ戦争と新世界秩序』は、その中でも戦争の根本的な原因を西側世界とロシアの確執に見出すという方向性を持つ地政学的分析を代弁する。一言で言えば、米国が主導してきた「グローバル一極体制」がロシアを敵とみなし、締め付けた結果、戦争が起きたという主張だ。これはロシアの膨張主義または帝国主義に注目したり言及したりするアプローチの対極にあり、解釈と解決策をめぐっても激しい論争が生じている。本書は「ナラティブの戦場」に参戦している一方の陣営の思考構造を点検することを目的として読むのが適切だ。

 著者は、この戦争を主導しているのは「自由主義の覇権の拡張」を目論む「ネオコン」だと主張する。ウクライナとロシアという2つの国の戦争というより、米国と西側世界がウクライナを前面に押し立ててロシアと繰り広げている「代理戦争」だというのだ。...

 その中でも「内戦と領土分割、新冷戦」などの危険性を抱えるウクライナのNATO加盟は、「モスクワにとって受け入れられない」唯一の例外的な安保リスクである一方、まさに同じ理由で、ネオコンの主導する「21世紀米国の大戦略の最大目標」に合致すると著者は解釈する。唯一の覇権国家として一極体制を維持しようと目論む米国にとって、最も危険な地政学的シナリオは「同時性」、すなわち挑戦してくる中国とロシアの両国と二つの戦線において同時に戦争するというものだ。一言で言えば、ネオコンがウクライナをテコとしてロシアを締め付け、ウクライナで戦争を「誘引」してその力をそぎ、西ではなく東に追い込んで中国と競争させる戦略を練ったというのだ。...