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ロシア軍、恐怖で降伏迫る ウクライナで無差別攻撃 シリア内戦に類似 [蚤の市★]
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2022/03/06(日) 13:38:24.36ID:lLdappm49
ロシア軍、恐怖で降伏迫る ウクライナで無差別攻撃
シリア内戦に類似、深刻な人道危機の恐れ

【ワシントン=中村亮】ロシア軍がウクライナで民間インフラや住宅街へ攻撃対象を広げる戦略が鮮明になってきた。無差別攻撃で恐怖を植えつけ、ウクライナ側の戦意を喪失させて降伏を迫るねらいだ。シリア内戦で駆使した戦術と類似し、深刻な人道危機を引き起こすおそれが強まっている。

米CNNテレビによるとロシア国防省は5日の声明で、ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリと近郊のボルノバハで攻撃を再開したと明らかにした。両国は一時的に交戦を停止して2都市から民間人を退避させるとしたが、ウクライナ外務省によると停戦の時間になってもロシア軍が攻撃を継続して退避が延期になっていた。

英国防省は5日、ツイッターで「ロシアの停戦提案は国際的な批判を和らげつつ、新たな攻撃のために部隊を再配置する取り組みだったとみられる」と指摘した。「ロシアはウクライナが(停戦の)約束を破ったと非難し、一般市民が犠牲になる場合の責任を転嫁するだろう」と分析。ロシア軍が一般市民の犠牲を回避せず、さらなる無差別攻撃を実行する口実を得たとの見方をにじませた。

米欧はロシア軍が民間施設や住宅街に攻撃対象を広げているとみる。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は4日の記者会見で「学校や病院、住宅が砲撃にさらされ、数十年で欧州における最悪の軍事攻撃だ」と糾弾。ロシア軍が無差別攻撃に使われやすく、殺傷性の高いクラスター爆弾をウクライナで使用したとも主張した。

ロシア軍は4日までにウクライナ南部にあるザポロジエ原子力発電所や首都キエフのテレビ塔などの民間インフラにも相次いで砲撃した。バイデン米政権はロシア軍が別の原発にも接近していると懸念をする。ロシア軍は侵攻開始直後、主に滑走路や防空システムなどの軍事関連施設に攻撃を限定していた。

ワシントン近東政策研究所のアンナ・ボルシュシェヴスカヤ上級研究員は、ロシア軍がシリア内戦で使った戦術をウクライナで採用し始めていると指摘する。無差別攻撃で人道危機を起こしたり敵の戦意をそいだりして、降伏させる手法だ。

ロシアは2015年、シリア内戦に介入してアサド政権を支援した。北部アレッポの東部では短期間でミサイルを集中的に撃ち込んで病院や民間インフラを破壊し、反体制派を追い詰めたとされる。首都ダマスカス近郊の反体制派の拠点でアサド政権が一般市民に対して化学兵器を使った疑惑をめぐり、ロシアは同政権を擁護して疑惑を否定した。シリアでは難民が大量発生し、深刻な人道危機が続いている。

ロシア軍のウクライナでの戦術変更は最大目標のキエフへの進軍が停滞したためとみられる。ロシア軍はキエフ北方に戦車や装甲車、兵たん用車両などで構成する全長60キロメートルに及ぶ車列をつくった。米国防総省高官は4日、記者団に対して2月末から車列はキエフへ前進できていないと話した。

高官によると、ウクライナ軍は車列がキエフに向かうために通る橋を破壊したり、車列に攻撃を仕掛けたりして接近を阻止しているという。ロシア軍の燃料や食料不足もあり、車列は身動きが取りにくくなっているもようだ。ロシア軍の戦闘意欲の低さも侵攻停滞の理由として指摘されている。

ロシア軍による無差別攻撃はウクライナ国民の反ロシア感情に拍車をかけるリスクをはらむ。侵攻直後からウクライナ国民の間では戦闘に参加する動きがある。仮にロシアが親ロシア派の政権をウクライナで樹立しても、国民の反発が広がっていれば長期的に安定した統治に向けて大幅な増派を迫られるとの見方がある。

米戦略国際問題研究所(CSIS)のセス・ジョーンズ上級副所長は、第2次世界大戦などを踏まえ、外国部隊が他国を統治する際に人口1000人あたり兵士20人が必要だと指摘する。ロシア軍はウクライナ周辺に最大19万人を集めたとみられるが、ウクライナの人口1000人あたりのロシア兵は4人にとどまるという。

ボルシュシェヴスカヤ氏は「ロシアのプーチン大統領がウクライナに迅速かつ簡単に勝利できると予想していた」とみる。米欧から大規模な経済制裁を科されて戦費調達のハードルが上がり、戦闘の長期化を避けたいのが本音とみられる。それでも引き下がれないロシアがウクライナで泥沼にはまっていく可能性がある。

日本経済新聞 2022年3月6日 7:12
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN04F950U2A300C2000000/
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