自民党は12日、都道府県連の幹部を集めた全国幹事長会議を党本部で開いた。岸田文雄首相(党総裁)は夏の参院選に向け、「選挙に魔法のつえはない。靴の底を擦り減らして1票でも多く掘り起こしていただきたい」と呼びかけた。

 首相は、ウクライナ情勢や新型コロナウイルス対応などに言及し「国家的な課題に直面するとき、わが党こそ先頭に立っていかなければならない」と強調。「一致団結、まなじりを決して勝ち抜く」と述べた。

 自民、公明両党は5選挙区で自民が公明候補を推薦し、38選挙区で両党の地方組織が協議した上で、公明が自民候補を推薦する調整を進めており、茂木敏充幹事長は「相互推薦など自公の選挙協力を進めることで合意した。都道府県連レベルでも協議をお願いしたい」と説明した。

 一方、公明は12日、東京都新宿区の公明会館で全国県代表懇談会を開き、石井啓一幹事長が両党の合意事項を報告。山口那津男代表は「安定した自公連立政権の下、明るい日本の未来を切り開く決意だ」と述べ、比例代表での800万票獲得と選挙区候補7人全員の当選を訴えた。【堀和彦、小田中大、李舜】

毎日新聞 2022/3/12 19:07(最終更新 3/12 19:08) 471文字
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