米国務省のポーター副報道官は6日の電話会見で、北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)核実験場をめぐり、米政府当局として「北朝鮮は早ければ今月中にも核実験を行う準備が整う可能性がある」と分析していることを明らかにした。ポーター氏は、同盟国・友好国と北朝鮮の核実験をめぐる情報を共有し、緊密に連携して対応する考えを示した。

 北朝鮮が核実験に踏み切れば、2017年以来7回目の核実験となる。

 豊渓里核実験場をめぐっては、これまでも衛星写真の分析から坑道の掘削や建物の建設などが進められていることが確認されている。朝鮮中央通信によると、金正恩(キムジョンウン)総書記は4月25日、「核兵器を最大限急速に強化、発展させるための措置を取り続ける」と発言。米政府当局は正恩氏が近く核実験を実施する判断をする可能性があるとみて、警戒を強めている。(ワシントン=園田耕司)

日本経済新聞 2022/5/7 9:55
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