子どもたちの一生懸命な姿にホロリ、とした経験はないだろうか。30年以上続く人気バラエティー「はじめてのおつかい」(日本テレビ)だ。就学前の幼児が、親に頼まれたお使いを勇気を振り絞って成し遂げる。今春、動画配信サービス「ネットフリックス」で海外向けの配信が始まると、瞬く間に大人気になった。人気の背景を探った。【松原由佳】

制作担当者「文化や言語の壁を越え」
 「はじめてのおつかい」が初めて放送されたのは1991年。絵本「はじめてのおつかい」(筒井頼子・作、林明子・絵)をヒントに、実際の様子を撮影してみたのが始まりだった。ご存じのように、親が子どもに買い物などを依頼し、子どもだけで成し遂げるというドキュメンタリーだ。都心部や離島など日本各地で撮影され、計74回を数える。近年は年2回程度放送している。

 ネットフリックスでの配信開始は今年3月。限定された地域での番組販売は2000年から行ってきたが、全世界配信は今回が初めてだという。現在は過去に放送した20のエピソードを送り出している。

 英語版の番組タイトルは「Old Enough!」(もうできるよ!)。ネットフリックスが4月、ツイッターの公式アカウント上で英語で番組紹介したところ、3万件以上の「いいね!」が付いた。投稿のリプライ(返信)欄には「これ大好き! 私は以前日本に住んでいて、日本の安全なところが好きです」「もっと多くのエピソードを見たい」と肯定的に受け止める意見が見られた。

 海外の反響を制作サイドは…(以下有料版で,残り1280文字)

毎日新聞 2022/5/22 07:00(最終更新 5/22 07:00) 有料記事 1914文字
https://mainichi.jp/articles/20220521/k00/00m/040/179000c