2022年6月6日 05:00 | 無料公開

 任期満了に伴う松戸市長選は5日投開票され、千葉県内首長選で過去最多の現新9人による混戦の末、無所属現職の本郷谷健次氏(73)が元市議の山中啓之氏(43)や元県議の川井友則氏(46)ら新人8人を破り、4選を果たした。

 投票率は37・14%で前回2018年の29・33%を7・81ポイント上回った。当日有権者数は40万7599人(男20万1301人、女20万6298人)。

 本郷谷氏は子育て支援策や新型コロナウイルス対策など3期12年の実績をアピール。子育てや高齢者、JR松戸駅周辺のまちづくりなど政策の継続のほか、周辺市との広域連携も訴え、無党派層を含め幅広い層から支持を集めた。

 山中氏は「現職の公約違反」を指摘し、情報公開の必要性などを強調したが届かなかった。川井氏は県議2期の経験から県とのパイプ役を強調。市民病院の民営化などで生み出した財源を基に小学校の給食費無償化などを掲げたが及ばなかった。


 元市議の原裕二氏(56)は「大型事業より市民生活にお金を使うべき」として、避難所への再生可能エネルギー導入などを訴えたが、支持が広がらなかった。このほかの新人5人も現市政への批判や独自の地域活性化策などを掲げたが、支持を広げられなかった。

 9人の立候補は2007年の袖ケ浦市長選の7人を上回り、県内首長選で過去最多。活発な論戦が期待された一方、票の分散による再選挙も懸念されていた。

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