https://www.jiji.com/jc/article?k=2022090200213&g=int

 【パリ時事】フランスのボルドーやグルノーブルなど14都市で1日から、郵便受けへのチラシ配布が禁止された。紙の無駄遣い削減を目的とした時限措置で、「広告OK」のシールを貼付した世帯だけに投函(とうかん)が可能となる。
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 チラシの配布禁止は、昨年7月に上下両院で可決された気候変動対策関連法に盛り込まれた措置。14都市の住民約250万人を対象に、2025年まで試行される。エコロジー移行省は「評価委員会がごみ処理や雇用、消費者行動への影響を評価する」としている。
 環境エネルギー管理庁によれば、仏国内で1年間に配布されるチラシは90万トンに上る。同庁は「このうちかなりの割合が、読まれずに捨てられている」と指摘。配布禁止が廃棄物削減につながると期待している。
 これに対し保守系野党共和党の議員は「印刷業者にとって、郵便受けに投函するチラシの印刷は事業の約5割を占める大きな収入源だ」と主張。印刷業界への支援策を講じる必要があると訴えている。