1990年代から2000年代にかけて一大ブームを巻き起こした“Jホラー”。それを牽引した「呪怨」シリーズの清水崇監督と「リング」シリーズの中田秀夫監督がそれぞれ手掛ける新作ホラー映画が、11月1日から6日間にわたって開催された世界有数の歴史を誇る北米最大の映画マーケット「アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)」で情報解禁された。どちらも東映配給で、2023年に公開される。

■時代と共に進化を続けてきた“Jホラー”の両雄
1999年にリリースされたビデオ版『呪怨』(99)、『呪怨2』(99)を皮切りに、同作の劇場版セルフリメイクで一躍その名を馳せた清水監督は、ハリウッドに渡って手掛けた『THE JUON/呪怨』(04)で北米興収ランキング初登場ナンバーワンを獲得。その後も『輪廻』(05)や『ラビット・ホラー3D』(11)、滝沢秀明主演の『こどもつかい』(17)など画期的なホラー映画を次々と発表していく。

一方、絶対的なホラーアイコン“貞子”を世に送り出した『リング』(98)、『リング2』(99)で脚光を浴びた中田監督も、ハリウッド版『ザ・リング2』(05)で監督を務め、北米興収ランキングのナンバーワンを獲得。日本の古典ホラーに挑んだ『怪談』(07)やJホラーに回帰した『クロユリ団地』(13)、原点回帰となる『貞子』(19)といったホラー映画にとどまらず、「スマホを落としただけなのに」シリーズや『終わった人』(18)などジャンルを問わずにその才を発揮してきた。

そして世界中がコロナ禍に見舞われた2020年。全盛期と比較すると下火になりつつあった 日本のホラー界に活気が戻ってくる。そのきっかけとなったのは、やはりこの2人の監督の作品だった。清水監督が実在の心霊スポットを題材に描いた『犬鳴村』(20)が大ヒットを記録すると、それに呼応するように中田監督の『事故物件 恐い間取り』(20)も大ヒット。ふたたびジャパニーズホラーのブームが巻き起こる兆しを見せた。


清水監督は続け様に『樹海村』(21)、『牛首村』(22)を手掛け、「呪怨」シリーズに匹敵する恐怖とインパクトを放つ「恐怖の村」シリーズを確立する。また中田監督もJホラーの文脈を異なるジャンルと融合させたホラーエンタテインメント『“それ”がいる森』(公開中)を相葉雅紀主演で手掛けるなど、常に新しい切り口で現代の観客に向けた新たな恐怖を届け、進化を続けている。

■バーチャルリアリティとホラーが“島”で融合!
まず清水監督の新作となる『忌怪島/きかいじま』(2023年公開)は、外界から閉ざされた島を舞台に、バーチャルリアリティとホラーの融合を描いた作品。「VR」研究チームに次々と降り掛かる不可解な死と謎、そして“赤い女”の怨念が、現実世界と仮想現実のなかで観客を逃げ場のない恐怖へといざなう。

AFMで解禁されたのは、朽ち欠けている赤い鳥居に磔になっている“赤い女”が描かれた海外版ビジュアル。痩せこけた手足はあり得ない方向に折れ曲がり、血だらけでこちらを睨み付ける姿からは、「恐怖の村」シリーズを超えるおぞましい展開が待ち受けていることを予感させる。日本的な恐怖と新時代の恐怖がどのように混ざり合うのか楽しみだ。

■邪悪ななにかが地中に!?ビジュアルだけで想像力が駆り立てられる

また、中田監督が手掛けるのは第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞した清水カルマのデビュー小説を映画化した『禁じられた遊び』(2023年公開)。AFMで解禁された超ティザービジュアルは、子どもが遊んでいる土山の下に広がる根。それが映画のタイトルになっているというアーティスティックなものと、一軒家の庭で土山を前になにかをしている子どもの姿を切り取ったものの2種類。ストーリーの詳細などは一切明らかにされていないが、 そのビジュアルの不気味さで多くの海外映画関係者に「これぞホラー!」と衝撃を与えたという。

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/55698959b41904a8fff0c1c3ee464129f985ad90