サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグB組は25日(日本時間26日)、イングランドと米国が0―0で引き分けた。

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 米国が真っ向勝負で強豪イングランドを追い詰めた。攻守に一体感のある戦いぶりで勝ち点1を積み上げ、エースのプリシックは「勝てる試合だったが、悪い結果ではない」と前向きに話した。


 ボール保持率で下回っても出足の鋭さで優位に立ち、前半は好機の数で圧倒。26分、右クロスに合わせたマッケニーのボレーが枠を外れ、33分にはプリシックの左足シュートがバーに当たった。

 守りでも隙(すき)がなかった。3トップの左で先発したプリシックが守備時に中盤に下がって4―4―2の陣形に。バーハルター監督は「チームで一番のスーパースターが汗かき役になれる」と信頼を寄せる背番号10が、チーム全体に備わる献身性を象徴した。


 中盤の底でチームを支える23歳の主将、アダムズは「毎週土曜の朝にプレミアリーグを見て育った僕らにとっては大一番」と待ち望んでいた対決。今季からリーズ(イングランド)でプレーする自身を含め、先発10人が欧州組という若いチームは「サッカーの母国」と互角以上に渡り合った。

 混戦の1次リーグB組を突破するには、イランとの最終戦で勝利が絶対条件となった。監督は「次はノックアウトステージの初戦」と位置付けた。(共同)

毎日新聞 2022/11/26 09:47(最終更新 11/26 09:47) 571文字
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