習主席 サウジアラビア訪問 産油国との関係強化で米けん制か
2022年12月8日 6時14分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221208/k10013916671000.html

中国の習近平国家主席は、アラブ諸国との会議などに出席するため、中東のサウジアラビアに到着しました。

中国としては、主要な原油の調達先である中東・湾岸産油国との関係を強化することで、この地域に影響力のあるアメリカをけん制するねらいもありそうです。

習近平国家主席は7日、サウジアラビアの首都、リヤドに到着し、ファイサル外相らに迎えられました。

習主席がサウジアラビアを訪問するのは2016年以来です。

中国政府によりますと、習主席は10日までの日程でサウジアラビアを訪問し、サルマン国王と会談するほか、アラブ諸国との会議などに出席する予定だということです。

中国外務省の毛寧報道官は7日の記者会見で「今回をきっかけにアラブ諸国との協力を強化して双方の発展を促すとともに、多国間主義を守るために強く声を上げていきたい」と述べ、意義を強調しました。

サウジアラビアはアメリカと安全保障や経済面で深い協力関係にあり、ことし7月にはアメリカのバイデン大統領も訪問し、サルマン国王と会談しています。

中国としては、主要な原油の調達先である中東・湾岸産油国との関係を強化することで、この地域に影響力のあるアメリカをけん制するねらいもありそうです。