SP1位・坂本花織がまさかの5位「地に足がついていなかった」 ジャンプミス響きフリー6位
Updated 2022/12/11 10:49 (JST) デイリースポーツ

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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、トリノ)

 女子フリーが行われ、世界女王でショートプログラム(SP)1位の坂本花織がミスが響き、フリー116.70点、合計192.56点でまさかの5位となった。

 大一番で魔物に襲われた。坂本は冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)は着氷したが、続く3回転ルッツでバランスを崩した。後半の3回転ジャンプもフリップが2回転になり、最後のループが1回転になった。「今日はずっと地に足がついてない状態だなとすごく感じていた」。演技後は悔しそうに頭をかいた。


 昨季は北京五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権を初制覇した。初優勝がかかるGPファイナルは強豪・ロシア勢がいない好機。SPを1位で終え、緊張も感じた。「途中から体の動きが鈍いなと思いながらやっていて、気付いたら最後まで終わってた。それはこれきりにしたいなと思います」と唇をかんだ。

 練習面での不足もあった。「フリーは最近、スピンをちょっと抜いたりステップを抜かないと最後までできなかった。それをやっていると試合でどうしても最後まで続けられなくなると感じた」。全体で6位だったフリーに反省が続いた。

 月末には全日本選手権(大阪)も控えている。「とにかくこの結果は受け入れるしかない。次の全日本に切り替えて前向きにできたら」と言い聞かせた。

 SP2位の三原舞依(シスメックス)はフリー133.59点、合計208.17点で逆転初優勝。SP4位の渡辺倫果(法大)はフリー123.43点、合計196.01点で4位だった。