【ハノイ=大西智也】ベトナムの国会は5日に開幕した臨時国会で、外交全般を統括するファム・ビン・ミン筆頭副首相と保健部門を担うブー・ドク・ダム副首相の解任を決めた。いずれも担当分野にからむ汚職事件の監督責任を問われ、更迭されたとみられる。国営メディアなどが報じた。

ベトナム共産党は2022年12月30日、ミン氏とダム氏について党の議決機関である中央委員会の委員の職を解いた。ミン氏は最高指導部の政治局員も解任された。最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長は汚職撲滅を推し進めており、2人の副首相の責任が問われる異例の事態に発展した。

ミン氏は共産党の最高幹部の一人で、11年から外相を務め13年からは副首相を兼務した。21年には外相のポストを後任に譲り、筆頭副首相として外交全般を取り仕切ってきた。ダム氏は13年から副首相を務め、新型コロナウイルス対策を指揮してきた。

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2023年1月5日 19:33
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM04A0E0U3A100C2000000/