※高英起デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト
1/11(水) 6:06

 北朝鮮国防省が、戦略的に重要とされる地域に架けられた橋梁の全面的な点検に乗り出しているという。有事に際し、弾道ミサイルなどの移動に支障が出かねないとの危機感からだ。

 デイリーNKの北朝鮮内部情報筋によれば、「国防省は全国の主要な戦略地域にある老朽化した橋や、耐荷重の基準を満たしていない橋に対する安全点検を今月いっぱい実施し、2月中旬からは大々的な補修作業と再建築に入る予定」だという。

 北朝鮮の交通インフラは劣悪だ。首都・平壌市内と高速道路の一部区間を除けば、道路は穴ぼこだらけであり、地方では未舗装が当たり前である。

 また、政治的な成果を誇るため、安全性を無視して完工までの速さのみを優先する「速度戦」という悪弊に加え、資材の横流しなどによる手抜き工事が横行。工事中の橋が突如崩壊し、数百人の犠牲者を出したこともあった。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20230111-00332281