2023年1月22日 18時18分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230122/k10013957131000.html

東京 狛江市の住宅で90歳の女性が殺害された強盗殺人事件。
現場の地名などに関する情報が、中野区で起きた別の事件で逮捕された容疑者の携帯電話に残されていたことが明らかになりましたが、地名などのほかに、「欠員が出たら連絡する」という内容のやりとりがあったことが、新たに分かりました。
メッセージには、都内の別の地名も記されていて、警視庁は強盗グループがSNSを通じてメンバーを募り、情報を共有しながら犯行を繰り返していた疑いがあるとみて捜査しています。

今月19日、東京 狛江市の住宅で、大塩衣與さん(90)が両手を縛られ、殺害されているのが見つかった強盗殺人事件で、警視庁は、事件当日に現場近くの防犯カメラなどに写っていた不審な2台のレンタカーを現場から数百メートル離れたコインパーキングなどから押収し、犯行のあと乗り捨てられた疑いもあるとみて調べています。

この事件では、先月、東京 中野区の住宅でおよそ3000万円が奪われた強盗傷害事件に関わった疑いで21日に逮捕された、永田陸人容疑者(21)の携帯電話に、狛江市の事件に関してやりとりしたとみられるメッセージが残されていたことが明らかになっています。
警視庁の調べで、メッセージは、狛江市の事件の前日にやり取りされたもので、「狛江市」という地名や時間などが記されていたことが分かっていますが、このほかに「欠員が出ましたらすぐに連絡致します」という内容のやりとりが残されていたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。

また、東京 足立区内の町名も複数記され、襲撃することをうかがわせるような記述もあったということです。

警視庁は、狛江市と中野区の事件の関連を調べるとともに、強盗グループがSNSを通じてメンバーを募り、情報を共有しながら犯行を繰り返していた疑いがあるとみて捜査しています。