【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り、韓国の浮石寺が所有権を主張し、盗品として保管中の韓国政府に引き渡しを求めた訴訟の控訴審判決が2月1日、韓国で言い渡される。浮石寺は「数百年前に倭寇に略奪された」と主張し、観音寺は「本質は窃盗事件」と訴え早期返還を求めている。日韓政府が改善を図る両国関係に影響を与えかねない判決内容に注目が集まる。

 仏像は「観世音菩薩坐像」。一審の大田地裁は、過去に「正常でない過程」で対馬に渡ったとし「浮石寺の所有と十分に推定できる」と引き渡しを命令。現代法上の所有権や窃盗の問題には踏み込まなかった。
23/01/29 2023/01/29 15:25 (JST)共同通信
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