2023.02.14 19:00

author satomi

万一の護衛のためだったのに。
母親の付き添いでMRI検査室に入った弁護士のLeandro Mathiasさん(40)の銃の引き金が、MRIの強力な磁場に引っ張られ銃が暴発。Mathiasさんの腹部に弾が当たって重傷を負い、3週間後に亡くなるという痛ましい事故がありました。
Mathiasさんは銃規制緩和を推進したブラジルの極右ジャイル・ボルソナロ元大統領の支持者で、TikTokとFacebook計1万2000人のフォロワーに向けて銃推進のためのコンテンツをたびたび配信していました。





強烈な磁場は危険ももたらす

事故が起こったのは1月16日。病院側によると、検査室への金属類の持ち込みが禁じられていることは、事前に患者と付き添いの家族に口頭と対面で確認済みだったといいます。母親の病態に気を取られてベルトから取り外すのを忘れてしまったのでしょうか…。
MRIは「Magnetic Resonance Imaging」という名が示す通り、体の過半数を占める水分の水素原子核を磁場で一方向に揃えてから一定周波数の電波を加え、水素原子核が元に戻るまでに放出されるエネルギーを画像化するマシン。あの筒の中で生まれる磁力は、 1.5T(テスラ)のMRIで1万5000ガウス。地球磁場の3万倍です。
MRIの磁力の強さを試した動画がありましたのでご紹介しておきます。

https://youtu.be/6BBx8BwLhqg
Video: practiCalfMRI / YouTube
この動画を見ていたら、Mathiasさん も絶対外すの忘れることなんてなかっただろうに…。ご冥福をお祈りします。

Sources: CNN Brasil, Independent, Forbes

https://www.gizmodo.jp/2023/02/gun-goes-off-due-to-mri-magnetism.html