2/16(木) 23:57配信

読売新聞オンライン

 【ニューヨーク=金子靖志】米ニューヨーク州の裁判所は15日、同州で昨年5月に銃を乱射し、黒人10人を殺害した白人のペイトン・ジェンドロン被告(19)に対し、
殺人や人種偏見を動機とするヘイトクライム(憎悪犯罪)によるテロなどの罪で仮釈放なしの終身刑を言い渡した。複数の米メディアが伝えた。

 被告は昨年5月14日、同州バファローの黒人客が多いスーパーマーケットを武装して襲撃、店内や駐車場で銃を乱射した。

 被告は2020年、インターネット掲示板「4chan」で、増加する有色人種が白人に取って代わるとする陰謀論に染まり、
過激化したことが公判で明らかになった。ニュージーランドの宗教施設で19年3月、イスラム教徒ら51人が死亡した銃乱射事件にも触発されたという。

 同州のレティシア・ジェームズ司法長官が昨年10月に公表した報告書では「4chanなど透明性が欠如したプラットフォームによって
憎悪と過激な意見が拡散し、暴力を招いた」と指摘された。被告は法廷で「ネット情報をうのみにし、憎悪によって行動してしまった」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9afc885f70dde5165bb5b5ae05ddf7df0ec862c6