柳田理科雄空想科学研究所主任研究員

2/9(木) 8:30

こんにちは、空想科学研究所の柳田理科雄です。
マンガやアニメ、特撮番組などを、空想科学の視点から、楽しく考察しています。
さて、今回の研究レポートは……。
飛行機に乗っていると、客室乗務員からのアナウンス。
「お客さまのなかに、お医者さまはいらっしゃいませんか?」
テレビドラマなどには、しばしば出てくるシーンだ。
もちろんこれは、実際にもあり得ることだ。
筆者の友人の医師も、飛行機のなかで「お医者さまはいらっしゃいませんか?」と聞かれて、名乗り出たことがあるという。
筆者も機内で一度聞いたことがあり、「本当にあるのだなあ」と思ったものだ。
しかし考えてみれば、当然である。
人間、飛行機に乗っているときに具合が悪くなることだってあるだろう。
そう思えば、ぜひとも考えておきたい。
実際のところ、医師が飛行機に乗っている確率はどのくらいなのだろうか?



◆日本に医師は何人いる?

厚生労働省の調査によれば、日本の医師の人数は、33万9623人(2020年)。
同年の日本人口は1億2570万8382人だから「国民の370人に1人は医師」ということになる。
一方、飛行機の乗客数は?
世界で1千機が使われてきた「ボーイング787」の定員は210~300人。
そこで、250人が乗っている飛行機を想定し、そこに医師が1人以上乗っている確率を計算してみよう。
こういう場合は「1人の乗客が医師ではない確率」から考える。
最初の1人が「医師ではない確率」は、370分の369。次の人が「医師でない確率」も、370分の369。その次の人も、370分の369……。(※注)
このような現象が連続して起こる確率は、個々の確率をすべてかけたものになる。
そして、それを1から引くと「医師が1人以上乗っている確率」となる。
計算してみると、49.15%。
おおっ、ほぼ2分の1。意外と乗ってるもんですなあ。
同じように考えて、他の職業の人が乗っている確率を求めよう(人数はいずれも2020年)。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitarikao/20230209-00336241