2023年03月02日

 総理も酒が好きだから言うけど――。2月8日、衆院予算委の集中審議で岸田文雄総理に“ため口”で語りかけたのは、立憲民主党の野田佳彦元総理(65)だ。
 こんな話しぶりが許されるのは、1993年の初当選同期、同い年で酒豪同士だからこそ。野田氏はアベノミクスを「大衆酒場でいつも頼むコップ酒」と評し、「なみなみと(コップに)入れようとしてきたと思うが、下の受け皿には届かなかった」と指摘した。
富裕層が潤えば低所得者層に富が浸透するという「トリクルダウン」は起きなかったと断じたのだ。アベノミクス路線を転換させるであろう総理はこの「コップ酒」論にうなずきながら耳を傾けた。
 政治部記者は言う。
「総理経験者の予算委での質問は珍しいが、野田さんは第2次安倍政権と菅政権でも質問に立った。話力には定評があり、堅い話から趣味のプロレスネタまで引き出しも豊富。昨年の安倍追悼演説が評価されたほか、父が自衛官で“自衛隊愛”も隠さず、保守層の支持もある。安定感は独特です」




「このままでは党が沈んでしまう」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/03020556/?all=1