世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が2020年2月に韓国で主催したイベントに、日本から多くの地方議員らが参加していたことが議員らへの取材で判明した。参加した元市議は「関係者から約170人が参加したと聞いた」と証言。議員らは教団側に旅費を負担してもらったり、公費の政務活動費(政活費)で処理したりしていた。取材に対し、政治活動に対する教団の影響を否定したが、専門家は不適切だと指摘している。

170カ国から参加、教団トップがあいさつ
 イベントは「ワールドサミット2020」。教団の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(故人)の生誕100年を記念し、関連団体「天宙平和連合」(UPF)が主催した。

 団体のウェブサイトによると170カ国から政治家や宗教指導者、学者ら6000人以上が参加し、平和や気候変動などの課題を議論。文氏の妻で教団トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が「全ての国家が天の父母様の子女になればこれ以上の戦争と葛藤はあり得ません」とあいさつする場面もあった。

 大阪府貝塚市の元市議(当時は現職)は関連団体「世界平和連合」の知人に「国会期間中で国会議…(以下有料版で、残り893文字)

毎日新聞 2023/3/3 05:30
https://mainichi.jp/articles/20230302/k00/00m/040/183000c