「『ご指摘には当たらない』などと、記者の質問を即座に一刀両断にした切れ味は、完全に消えうせていた」ガースーこと菅義偉前首相と会談した在京紙のベテラン政治記者は驚いたように語った。菅氏は歴代最長の在任期間を誇った故安倍晋三元首相の下で、番頭役の官房長官を務め、連日の記者会見で見せた質問封じの応答で知られた。だが、2月のある日、菅氏の様子はまるで違った。姿を表した際の歩みは緩慢で、質問に対してすんなり答えが出てこない。呂律もうまく回らない様子だ。簡単な回答でさえ、しばらく間を置いてからでないと、言葉にできないようだった。

最大の要注意人物
あのうわさは本当だったか。相前後して菅氏と会った全国紙の論説委員も口をそろえる。実は菅氏の体調を巡り、脳梗塞で倒れたとの情報が一時流れたことがある。その後遺症が残っているのではないかということだ。持病の再発で首相を辞任した ………

FACTA号外速報(3月3日 17:00)
https://facta.co.jp/article/202303045.html