政府は、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に合わせ開催する拡大会合に、韓国の尹錫悦大統領を招待する方向で調整に入った。複数の外交筋が明らかにした。これとは別に日韓両政府は9日、大統領夫妻が1617日の日程で来日すると発表した。滞在中に岸田文雄首相は尹氏と会談し、元徴用工訴訟問題の解決策を韓国側が着実に履行するかどうかを見極め最終判断する。

 首相は9日、尹氏との首脳会談について「両国の関係強化に向けて取り組む機会としたい」と官邸で記者団に述べた。

 関係者によると、韓国側は広島訪問に前向きな意向を示している。日本は議長国のため拡大会合に招待する権限がある。首相は今月16日に東京で見込まれる尹氏との会談で、元徴用工訴訟問題の解決策を支持し、韓国国内で反発を受ける尹氏を後押ししたい考えだ。両首脳が年1回ずつ相互訪問する「シャトル外交」を再開する。再開されれば約12年ぶりとなる。来日時に夕食会も開催し友好ムードを盛り上げる意向だ。

共同通信 3月9日21時26分
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