Published
2023/04/17 18:38 (JST)
Updated
2023/04/17 18:55 (JST)

 佐賀大の嘉数誠教授(半導体工学)は17日、人工ダイヤモンドを素材に使い、電力を制御するパワー半導体である「ダイヤモンド半導体」の回路を世界で初めて開発したと発表した。通電のオンオフが高速ででき、長時間連続で動かしても劣化しなかった。実用化を目指して企業との共同研究を検討する。
 現在、主流のシリコンや次世代の窒化ガリウムを使用したパワー半導体に比べ、ダイヤ半導体は放熱性や電圧に対する耐性が高い。2030年代の導入が見込まれる第6世代(6G)移動通信システムや電気自動車などに最適とみられている。
 嘉数教授は21年、世界最高水準の出力を得られるダイヤ半導体の作製に成功した。

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