2023/04/24 02:37

 衆院千葉5区は、自民新人の元国連職員、 英利えり アルフィヤさん(34)(公明党推薦)が、立民新人の前県議、矢崎堅太郎さん(55)ら6人を抑え、初当選を果たした。
24日午前0時15分頃、当選が確実になると、英利さんは千葉県市川市の事務所で「地縁血縁もない私を温かく支えていただき、ひとえに受け入れてくださった皆さまのお陰だと思っています」と支援者らに感謝した。

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 政治資金パーティーの収入を過少記載したなどとして、自民所属の衆院議員だった薗浦健太郎氏が辞職したのに伴う補選で、「政治とカネ」の問題が主な争点になった。自民への逆風が想定される一方、野党は共闘が実現せず、各党が公認候補を立てる「野党乱立」の構図になった。

 英利さんは、党県連の公募で「不祥事を 払拭ふっしょく する清廉なイメージ」があるとして72人の中から選ばれた。

 中国の新疆ウイグル自治区にルーツを持ち、5か国語以上を話せる国際派で、演説では外交・安全保障の強化や憲法改正を訴えた。岸田首相や党幹部が応援に駆けつける中、「女性や若者など多様な声が聞こえる政治を実現したい」と、ゆかりのない地域への浸透に力を入れた。

 一方、立民の矢崎さんは、「政治とカネ」の問題を強調して政権批判票の受け皿を目指したが、野党乱立で票が分散し、わずかに及ばなかった。「政治とカネの問題を訴え、理解いただいたと思っているが、こうした形になってしまい残念」と悔しさをにじませた。

https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20230424-OYT1T50001/