西田健作2023年4月20日 10時15分

 浄土宗総本山の知恩院(京都市東山区)で18~19日、夜通し「南無阿弥陀仏」と唱える「ミッドナイト念仏」が行われた。
浄土宗の開祖・法然の遺徳をしのぶ法要「御忌大会(ぎょきだいえ)」に合わせて毎年行われており、誰でも自由に参加できるのが特徴だ。3年前は中止、過去2年は事前予約による入れ替え制だったが、4年ぶりに例年に近い形に戻った。

 ミッドナイト念仏は、通常は非公開の国宝・三門の楼上で行われた。中は仏堂となっており、宝冠釈迦牟尼(しゃかむに)仏像や十六羅漢像が安置され、
極彩色の装飾に彩られた空間になっている。午後8時から約80人の参加者が僧侶と共に木魚をたたき、ひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えた。

 例年は堂内の人数を120人としているが、今年は80人に減らした。念仏が始まると、堂内に入る順番を待つ長い列が敷地外まで伸びた。
ミッドナイト念仏は19日朝まで続き、ユーチューブでもライブ配信された。(西田健作)

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