2023/04/25 21:28

 ニデック(旧・日本電産)創業者の永守重信・会長兼最高経営責任者(CEO)(78)は25日、「創業者に『辞めてサヨナラ』はない。最後の最後まで会社を見守る」と述べ、今後も長期的に経営に関与する考えを示した。東京都内で開いた決算説明会で答えた。

 ニデックでは近年、他社から永守氏の後継として招いた社長が相次いで退任し、後継者問題が注目されている。永守氏は昨秋、2024年4月に現在の経営陣から後継者を選び、自身は会長兼CEOから退く方針を示していた。

 永守氏は会長退任後、代表権のない取締役グループ代表に就く考えで、「ニデックの成長神話を復活させたい。実務は(後任に)渡すが、M&A(企業の合併・買収)などを教えていく。私が早く辞めて業績が悪くなったらどうするのか。(権限委譲は)時間をかける」と強調した。会長を退任後も10年以上、グループ代表を務めるという。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230425-OYT1T50164/