0001朝一から閉店までφ ★ [ヌコ]
2023/05/09(火) 05:48:42.08ID:YaGdB+hX92023年5月1日 20時06分
後に、殺人事件となる出来事だった。
いくつもそうした事件は取材したのだけれど、この事件のキーホルダーのことが忘れられない。
だれも想像だにしなかった場面で出てきて、いろいろなことを問いかけたからだ。
その問いかけは、いまこそ意味を持つと思い、もう一度取材し直してみた。
(ネットワーク報道部 芋野達郎)
ひと言からの理不尽
寒い2月の夜だった。
男性は車のトランクの中に閉じ込められていた。
動けないように粘着テープで後ろ手に縛られ、手も足も、声を出せないように顔もぐるぐる巻きにされていた。
さらに大きな袋に入れられ、その袋の口も縛られていた。
男性は殺されかけていたのだった。
ことの発端は、その数時間前に入った店でトラブルに巻き込まれ、店の男たちから殴る蹴るの暴行を受けた時に発した、ひと言だった。
「警察に言いに行くぞ」
このひと言を言われて、男たちは「口封じをしなければならない」と思ったという。
そんな理不尽な理由で、男性は殺害する場所を探すために走る車のトランクに入れられていた。
家には妻と4歳になる女の子がいて、帰りを待っていた。
ドーン、ドーン
どうしてそんなことができたのだろうか。
「ドーン」「ドーン」
動けないほどテープでぐるぐるに巻かれた男性が、トランクの中から車を蹴とばす音が、聞こえてきた。
どうにかこうにか、テープをほどいたのだった。
(取材し直すと、後に警察は男性と同じ体格の警察官をテープで巻いて、ほどけるか実験をしていた。ほどけなかった。男性はそれをほどくほど必死だった)
トランクの様子に慌てた男たちは、人影がない周囲が畑という場所で車を止めた。
そして4人が車から降り、スコップなどを手にしてトランクの周囲に陣取り、殴りつける準備をした。
1人がトランクを開ける。
男性は外に飛び出してきた。
畑に向かって大声を出して走り出し、男たちが捕まえようとあとを追う。
多勢に無勢で、男性は捕まってしまう。
その場でひどく殴りつけられ、車に連れ戻された時には抵抗する術はなく、さらに離れた場所に運ばれた。
瀕死の男性はそこで男のコートのベルトを使って殺害された。
(男性の遺体はこの後、発見されないようにと船で海外に送られてしまった)
朝になり、男性の妻が警察にやって来た。
「夫が帰ってこないんです」
“小心者と思われたら”という理不尽
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230501/k10014030971000.html