2023/5/30 18:55
産経WEST

教科書にノート、さらには副教材や辞書も…。教育現場でデジタル化が進み、授業でタブレットを使う学校も増える中、児童・生徒の机の上は物であふれ返っている。
そこで元高校教員が、時代に対応した画期的な机を〝発明〟した。その名も「Mirai Desk(ミライ デスク)」。「さまざまな電子機器を使い、最適な学びを届けたい」との思いが込められている。

開発したのは、滋賀県立大津清陵高校(大津市)の元教員、村田良さん(62)。教員時代、生徒たちが授業中に教材を机いっぱいに広げる姿を見るたびに、「読み書きの作業スペースが狭く、勉強しづらいのでは」と感じていた。

もっとも自身は、かねてから教育へのICT(情報通信技術)活用に熱心で、授業ではパソコンを使うことも多かったが、そこでもパソコン1台では教育の基本となる「読み」「書き」を同時にすることは難しいという課題もあったという。

文部科学省は来年度からデジタル教科書を本格導入する方針で、タブレットを使った授業をはじめとする「教育のデジタル化」はさらに進むとみられる。

「教材はこれだけ進化しているのに、机はなぜ変わらないのか」。そんな思いを強め、教員の目線から複数の端末を同時に使用できる新しい机の開発に乗り出した。

https://www.sankei.com/article/20230530-T7247Y2BJ5P3JPWEQXY7FCOTUI/