2023.06.03 16:00

NEWSポストセブン

 安倍晋三元首相銃撃事件から間もなく1年が経とうとしている。この間、メディアで自民党と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関係を追及してきたのが、ジャーナリストの鈴木エイト氏だ。
なぜ彼は、この問題を追い続けてきたのか。鈴木氏は新刊『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』で、そこに至る秘話を明かした。抜粋してお届けする。

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 私がカルト問題にかかわることになったきっかけについて改めて詳細に記しておきたい。それは2002年6月、JR渋谷駅の改札口近くで統一教会が組織的に行っていた偽装勧誘を目撃したことに始まる。
前日に日本テレビの報道番組『報道特捜プロジェクト』が同教団による組織的な正体隠し伝道の実態について放送していた。
番組で取り上げていた「手相の勉強」「青年意識調査アンケート」を入り口とした勧誘の手口を観て義憤を感じていた私にとって、目の前で行われている偽装伝道を見逃すわけにはいかなかった。

 考えるよりもまず先に体が動いた。鑑定士を名乗る信者の男女2人に捉まり手相を見せていた女性に「これは統一教会という宗教団体による偽装勧誘ですよ」と忠告した。
「違いますよ」「何ですかあなたは」薄笑いを浮かべ反論する男性信者勧誘員。
何とか解放させた後、周辺を見て回ると渋谷駅周辺にはターゲットを物色する統一教会勧誘員が数十人いた。捉まっている人に声をかけ、片っ端から救出した。

 その後、仕事帰りや休日に時間を作っては渋谷駅周辺を見回って統一教会の偽装勧誘阻止活動をするようになった。
統一教会に限らず街頭ではデート詐欺、募金詐欺といった様々な詐欺的勧誘が横行していた。
カルト的な宗教団体による偽装勧誘が最も多く、怪しい現場を見つけては介入し阻止して回った。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

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